1.お好み焼き対決!関西風と広島風について
お好み焼きには二大勢力があり、一つが関西風で、もう一つが広島風です。
広島風の特徴は生地と具材を混ぜずに焼く重ね焼きスタイルです。
鉄板の上に小麦粉で作った生地をクレープのように円形に広げて、その上にキャベツやもやし、豚肉、焼きそば、卵などの部材を重ねていきます。
一方で具材を混ぜて焼くのが関西風であり、大阪人の間で親しまれているのはこちらの関西風と言えるでしょう。
大阪人は粉もんが大好きで、タコ焼きやお好み焼きなどを好む傾向が強いですが、大阪人にとってお好み焼きには大きな魅力があります。
大阪人の間では非常に愛されているもので、主食にもなりおかずにもなり、さらにはおやつにもなると捉えられているものです。
そのためご飯やみそ汁などと一緒にセットになって提供されるものも日常的なメニューとして親しまれています。
言い換えてみれば大阪人のソウルフードとも言えるでしょう。
食感やトッピング、さらには味付けなどのさまざまな特色があって、関西だけではなく日本全国に親しまれている食べ物と言えます。
2.関西風はふっくらとした柔らかい食感が特徴
広島風とは異なり関西風の大きな特徴として、ふっくらとした柔らかい食感が挙げられます。
口に入れるとそれぞれの具材が一体となった厚みのある食べごたえを感じることができるでしょう。
この食べごたえが感じられる理由には、しっかりと具材と生地を混ぜ合わせていることによります。
小麦粉で作られた生地と粗くみじん切りにされたキャベツなどの具材が良く馴染み、さらには中に空気が含まれるようにとさっくりと混ぜていきます。
画像引用:https://park.ajinomoto.co.jp/recipe/card/704422/
このようにつくられた生地を焼くとふっくらと焼き上がるので、関西風独特の食感が生まれるといえるでしょう。
この食感をさらに軽くするために山芋や長芋を混ぜて作るところもあります。
そして特徴の一つにキャベツを多く入れることが多く見られます。
これは食感の良さをより高めるためです。
しかしキャベツには水分が多く含まれているので、キャベツと生地を混ぜて時間をおいてしまうと、キャベツから水分が出てべちゃべちゃな状態になってしまいます。
3.関西風の場合には豚肉やイカが乗せられることが多い
これでは食感を悪くすることにつながるため、生地と具材を混ぜ合わせたらすぐに焼くことが望まれます。
そして生地を焼いた後に上からトッピングを乗せることもあります。
関西風の場合には豚肉やイカが乗せられることが多く、しかし好みであることから、お店によりさまざまな具材が用意されています。
自分の好みのものを注文するスタイルが一番良い選択肢であり、具体的には豚肉やイカだけではなくエビやタコ、ホタテなどの海鮮が人気ですが、変わり種としてチーズやキムチ、おもちや納豆なども人気を上げています。
そして焼き上がったお好み焼きには多くの場合ソースをつけて食べることでしょう。
一昔前までは関西ではウスターソースが主流となっていましたが、現在ではそれぞれのメーカーが開発したお好み焼きソースが使われるようになりました。
ウスターソースは粘度が少なくサラサラとしているので、お好み焼きの上から流れ落ちてしまうことが多くありました。
近年ではある程度の粘度を持った専用のソースが好まれる傾向にあります。
4.ウスターソースは辛口の味わいを楽しめる!
味の特徴としては、比較的辛口と言えます。
豚肉やキャベツの甘みに対し辛口のソースはよくなじむので、口の中では絶妙な味わいが広がります。
お店や地域によってもソースの味が異なるので、様々な味を楽しむことができるでしょう。
そしてもう一つの特徴がマヨネーズです。
マヨネーズをかけることによってマルヤかな味わいとなり、風味もさらに増します。
近年ではソースとマヨネーズが混ぜられたものを刷毛で塗るタイプもあり、一方で細いノズルがついた容器で戦場に出しながら駆けるタイプも主流となっています。